古事記おじさんの『21世紀の視点で古事記を読む』【58】

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―「神話部分」を読む ― 天照大神と須佐之男命 ③ 天の安の河の誓約 – 2 –

速須佐之男命。乞度天照大御神所左御美豆良八尺勾璁之五百津之美須麻流珠而
(はやスサノヲの命 アマテラス大御神の ひだりのみみづらにまかせる やさかのまがたまの いほつのみすまるの たまをこひわたして)

スサノヲがアマテラスの左のミズラに巻いてある多くの勾玉を通した珠の緒を受け取り

奴那登母母由良爾振滌天之眞名井而
ぬなと ももゆらにあめのまないに ふりすすぎて

水中で玉が触れ合う音をさせながら濯(すす)いで

佐賀美爾迦美而於吹棄氣吹之狭霧所成神御名
さがみにかみて吹きうつる いぶきのさぎりに成りませる神のみ名は)

ガリガリとかみ砕いて吐き出した息吹から現れた神の名は

正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命。
(マサカ アカツ カチハヤビ アメノ オシホミミの命。)

正勝吾勝勝速日=正統で常勝の猛々しい。「忍」と「穂」=「大」で、「耳」は尊称。
(ですから全部で「負け知らずの勇猛果敢な大王」というような名前のようです。)

亦乞度所右御美豆良之珠而
(またみぎりの みみづらに まかせるたまを こひわたして)

佐賀美爾迦美而。於吹棄氣吹之狭霧所成神御名天之菩卑能命。
さがみにかみて 吹きうつる いぶきのさぎりに成りませる神のみ名は アメノホヒの命)

(菩=大、卑=美=耳、つまり忍穂耳とほとんど同じ意味の名のようです。)

亦乞度所纏御鬘之珠而。佐賀美爾迦美而。於吹棄氣吹之狭霧所成神御名天津日子根命。
(またかづらにまかせる珠をこひわたして さがみにかみて 吹きうつる いぶきのさぎりに成りませる神のみ名は アマツヒコネの命。)

(髪飾りから現れた神)

亦乞度所纏左御手之珠而。佐賀美爾迦美而。於吹棄氣吹之狭霧所成神御名活津日子根命。
(またひだりのみ手にまかせる珠をこひわたして さがみにかみて 吹きうつる いぶきのさぎりに成りませる神のみ名は イクツヒコネの命。)

(左手に巻いた珠から現れた神)

亦乞度所纏右御手之珠而。佐賀美爾迦美而。於吹棄氣吹之狭霧所成神御名熊野久須毘命。
(またみぎりのみてにまかせる 珠をこひわたして さがみにかみて 吹きうつるいぶきのさぎりに成りませる神のみ名は クマノクスビの命。)

(右手に巻いた珠から現れた神)
熊野は地名で、出雲国意宇の熊野である。「久須毘」は「久志須毘」の「志須」を「須」と縮めたもの。元の「久志」は「奇霊(くし)」。
(宣長はアマテラスの末子の熊野久須毘が出雲に関係していると断言しています。)

・・・つづく

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