もしも古事記の神々が人間だったら・・・【21】

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シタテルヒメ ≪上≫

シタテルヒメ

シタテル姫は、たぶん全国的にはほとんど知られていない女神だと思います。
古事記でも高天原によって殺されたアメノワカヒコの妻として紹介されているだけです。
でも出雲と高天原を考えると、隠れたキーパーソンです。
彼女は、大国主とタギリ姫の間の娘で、アジスキタカヒコネという兄がいます。
母親のタギリ姫はアマテラスとスサノヲの娘ですから、出雲と高天原両方のトップの血を引く存在です。

大国主は、スサノヲの娘と古事記に正式に紹介されているスセリ姫(なぜか母親の紹介がありません)を正妻としながら、もうひとりのスサノヲの娘であるタギリ姫とも結婚しているのです。これにより古事記に紹介されているスサノヲの女系血筋には大国主の血が入っていることになるのですが、具体的に紹介されているのはシタテル姫だけです。

このような血筋を持つシタテル姫の夫は「出雲王国の後継者に最も近い立場」と理解されて当然です。ですから彼女と結婚したワカヒコは、「出雲に寝返った裏切り者」として高天原に殺された訳です。
古事記はワカヒコ殺害を記していますが、シタテル姫に関しては「泣き悲しんだ」と記しているだけです。

ところが、古代出雲エリアで現在は伯耆(ほうき)地方となっている大山の裾野にある妻木(むき)に、彼女の消息を伝える場所があります。妻木壹宮(むきいちのみや)神社(鳥取県西伯郡大山町妻木)です。
この神社の主祭神はアメノオシホミミですが、地元では安産祈願の神社として有名です。
アメノオシホミミは安産には関係ありません。
安産の神様として慕われているのは、シタテル姫です。
シタテル姫と安産の関係は、イザナミが亡くなる原因を作った火の神を彼女が難なく生んだことによるのだそうですが、出典は不明で宮司さんにも分からないそうです。

・・・つづく

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