古事記のすごい所は、五感に訴えかける表現です。
神の騒ぐ声を「蠅」の羽音で表しています。今はほとんど見かけることはありませんが、沢山の蠅が飛び回っている時の羽音は何とも嫌なものです。
「うるさい」を漢字では「五月蠅い」と書きますが、神様の時代でも鬱陶しくて嫌な音だったようです。
この嫌な状態を何とかしようと、神様達は協議をします。
協議の結論は、天の石屋戸(あめのいわやど)の前での大宴会開催です。
アマテラスがいなくても楽しく過ごせるんだと、アマテラスに思わせるのが目的です。
…つづく