根の国から現世に帰ってきたイザナギは、根の国の穢れを洗い落としに行きます。その行き先が「竺紫(つくし)の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小門(おど)の阿波岐原(あはぎはら)」と書かれています。
イザナギはその場所で身体に付いた穢れを洗い流しますが、これを「禊祓(みそぎはらえ)」と言い、その時たくさんの神様が生まれます。
最後に左目を洗うとアマテラス、右目はツクヨミ、鼻を洗うとスサノヲが生まれます。この三柱を「三貴子」といいます。
この場所に関してですが、冒頭に竺紫とありますから、一般的にこれは筑紫つまり北九州だと考えられています。
次に日向とありますから、宮崎県と考える人もあるでしょう。
しかしこの日向は「陽に向いた」とか「日当たりのよい」という意味だそうです。ですから宮崎県ということではないということになります。
あとは「橘がある水辺の萩が生えた原っぱ」ですから、特定はできません。となると場所を決めるのは竺紫の文字だけで、北九州が有力です。
…つづく
文章を読み解いて行く過程が面白いですね。
まるで、探偵が暗号やダイイングメッセージの謎を解くかのようです。
ついつい、古事記の世界に引き込まれて、ガイド本を買ってしまいました。
以前にガイド本について、他の方のコメントで説明されていましたので、買うのは早いかな?と思いましたが、誘惑に負けてしまいました。(笑)
また、楽しみにしています。
ではでは!
>和平 明憲さん
ガイド本をご購入下さり
ありがとうございます。
一緒に作り上げたスタッフたちも
とても喜んでおりました。
ガイド本には地図も詳しく載せておりますので、神社を訪れる機会にお役立て下さい。