手下が全員退散してしまい最後はイザナミ自身が追いかけてきます。
イザナギは千引の岩を黄泉比良坂に置きます。千引の岩とは、引っ張るのに千人が必要な大岩です。そんな巨岩を、バリケードにした訳です。
この岩をはさんで、日本史上最初の、夫婦喧嘩と離婚が始まります。黄泉比良坂は、死者と生者の境界であり、夫婦喧嘩と離婚の場所でもあるのです。
この夫婦喧嘩ですが、日本を造った神様ですから、スケールが違います。
イザナミは言います。
「こんなことをするなら、あなたの国民を一日に千人絞め殺してやる」
これを受けたイザナギは応じます。
「ならば俺は、一日に千五百人生ませる」
こういう訳で、一日千人が死に千五百人が生まれることになったのだそうです。
黄泉比良坂に行きますと千引の岩があります。
しかしこれは千引にしては小振りです。この岩は、後代になって地元の有志が置いたものだそうです。
…つづく
古事記 ワクワクしますね。
残念ながら古事記自体を読んだ事は無いのですが、いずれチャレンジします。
イザナギ、イザナミ、日本武尊、木花咲耶姫…
なんとなく知ってる話をちゃんと知りたいです。
これからも楽しみにしています。
>ねえさんさん
コメントありがとうございます。
取っ付き難い古事記を、
なるべく分かり易く書いていこうと思っておりますので、これからもよろしくお願い致します。