火の神の首をはねた剣に付いた血から8柱、遺体からも8柱の神が生まれます。
剣から生まれたのは、岩石・雷火・閃光・剣・谷間・水に関する神です。
遺体から生まれたのは、山・麓・山並みに関する神です。
古事記には、この殺害現場は書かれていません。物語の流れから、オノゴロ島であろうと考えられています。
古事記に書かれているのは、イザナミの命を埋葬した場所です。『出雲と伯耆(ほうき)の境にある比婆(ひば)の山』と記されています。
この山を、ほとんどの解説書は、島根・広島県境にある比婆山連峰の比婆山としています。その理由は「ここなら伯耆の国にも近い」からだそうです。
・・・何という、いいかげん!
最初に誰かが「ここだ!」と言い始め、後の人達は『出雲と伯耆の境にある』を無視して楽な道を選んだのでしょう。私は古事記に忠実に『出雲と伯耆の境』の辺りを聞いて周りました。
ありました!
それも、4カ所も!
その上、火の神の首をはねた場所まで出てきました。
・・・つづく