イザナミの命のお墓である比婆山との言い伝えがある場所は、鳥取県側に2カ所、島根県側に2カ所ありました。そして火の神殺害現場は、鳥取県日南町の大菅にありました。地元ではそこを「八石谷(はちこくだに)」と言うそうです。
火の神殺害で、剣の血から8柱と、遺体から8柱の神が生まれたことは話しました。そして殺害現場と伝えられる谷の名前にも8が付いています。
写真は谷への入口です。
そこには家が数件あります。
その一軒におばあさんがいましたので、八石谷に行きたいが、道を知っている人はいませんか?」と尋ねました。
するとおばあさんは、「私は行ったことがあるが、もう30年も前のことだからね」
「道を知っている人はいますか?」
「昔と違って、今頃はあそこまで行く者はおらんだろうね」
「この道を行くと八石谷ですね」
「そうだけど・・・手入れしてないから危ない」
よそ者が一人で行ってはだめだそうです。
そこで道を知る人を捜しました。
おばあさんが言うには、「80歳以上の男でなきゃ分からんだろう」
日南町で調べてもらったところ、その地区の80歳以上の男性は2人でした。ひとりは痴呆症で無理。もうひとりは記憶は確かだが、山入りは無理。結局その時に案内ができる人はいませんでした。
「他地区に知っている人がいるかもしれない」ということになり、連絡待ちです。
…つづく