それでもと思い、高千穂の事情に詳しい人を捜しました。しかし簡単には見つかりません。
その日は高千穂に泊まることにしていましたので、公共温泉につかり宿でマッサージを頼みました。マッサージさんは、お婆さんでした。
揉んでもらいながら四方山話をしていると「御札を売っている所に婆さんがいたでしょ、あれは神社の名物婆さんで、私の姉です」と言います。確かに巫女姿の若い女性の間に、小さなお婆さんがちょこんと座っていました。
マッサージさんが地元のお年寄りだということが分かりましたので、来た理由を話して誰か紹介して欲しいとお願いしました。すると「宮崎県でも有名な人がいるから、紹介してあげる」とすぐに電話をしてくれました。
翌日その方から色々とお聞きすることが出来ました。
結論は「高千穂は、鎌倉時代に権威を付けるために天の石屋戸(あめのいわやど)を称しただけで、古代からのものではない」つまり古事記に記されている場所ではないということでした。
結局、いまだに天の石屋戸(あめのいわやど)の場所は分かりません。天上界のお話ですから、当然でしょうね。