ありました!千酌=チクミという場所があったのです。
千酌(ちくみ)海岸
島根半島の北です、風土記の時代にはここから隠岐へ渡っていたのです。
海上交通の拠点ですから、駅もあったのです。
駅というのは、役人が乗る馬を交換する場所ですから、国の出先機関で、その地域の交通要所です。
しかもそこには、三貴子の一人ツクヨミを祀る爾佐(にさ)神社までもがあったのです。
爾佐(にさ)神社
出雲風土記には、「元々はツクヅミと言っていたのだが、今の人はチクミと言う」と書かれています。
出雲弁では、「ツ」の発音は限りなく「チ」に近く、「チ」の発音は、限りなく「ツ」に近いのです。文字で表すと千酌「チクミ」ですが、音は「ツクミ」と聞こえます。
「ツクシ」と「ツクミ」、似ていると思いませんか。
…つづく
ガイド本で内容は分かっていても、書かれていない内容があって、面白いです。
確かに、言葉による伝承では発音による間違いがあって、当然ですね。
ではでは!
>和平 明憲さん
いつもコメントありがとうございます。
地域によってアクセントやなまりが
異なりますので、そんな都合のよいことある訳ない…とは一概に言えないと思いますね。
口伝によって音が変わるのは当然ありますよね。
私の地元ではアイヌ語が語源の地名が多いのですが、源語とは結構違っています。
ポクオイ→ボクオイ→ボコイ→母恋
モルエラニ→モルエラン→ムロラン→室蘭
殆ど違う言葉になってます。
これだと古事記の推理も難航しそうですね。
>ねえさんさん
コメントありがとうございます。
北海道ですね。
変わった地名が多いので
アイヌ語が語源とは思っていましたが
勉強になりました。
今まで通説と思われていたものが
実際、地元の方々の言い伝えを聞き、
現地に足を運んでみると
全く違うものに見えてくることがあります。
自分の直感を信じ、憶測も加えながら
皆様に楽しんで頂けるよう
これからも続けてまいりますので
是非またご覧下さい。