アマテラスとスサノヲ【5】

宴たけなわとなった頃、アメノウズメが舞台代わりの伏せた桶の上で恍惚の踊りを始めます。

古事記には「胸乳(むなち)をかき出で、裳緒(もひも)を女陰(ほと)におし垂れき」と書いてあります。現代風に書けば「乳房をあらわにしながら、着物の帯を陰部まで押し下げた」でしょうか。

つまり男性の欲情を煽る踊りですね。

これを見た神様達は大喜びで、大歓声を上げます。神様の時代は、実におおらかですね。

女性が淫乱な踊りを披露すると、男性が大喜びでそれに応じる。そこには隠微な暗さや背徳の気配は、微塵も感じられません。

今、お祭りでそんなことをしたら「わいせつ物陳列罪」で逮捕です。今の時代が正しいのか、神様の時代が正しいのか・・・

それはそうとして、この騒ぎを聞いたアマテラスは「私が隠れて真っ暗なはずなのに、何を楽しそうに騒いでいるの」と、アメノウズメに声をかけます。

…つづく

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アマテラスとスサノヲ【5】 への1件のフィードバック

  1. 24 のコメント:

    若い巫女さんに、神楽で忠実に再現いただきたいシーンですね!

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