古事記に登場する神々の謎【8】大山津見神・鳥之石楠船神

次の注目すべき神は、山の神様大山津見神(おほやまつみのかみ)です。

その理由は、スサノヲの妻となる櫛名田比売(くしなだひめ)の父親である足名椎(あしなづち)の父親だからです。

大蛇退治の場面で「私は国つ神である大山津見神の子です」と自己紹介します。
わざわざ「国つ神」と紹介しています。

イザナギ・イザナミは高天原の住民ですから「天つ神」に所属しているはずです。彼らが神生みでたくさんの神を生みますが、「天つ神」と「国つ神」が混在しています。この時点で神の差別が始まっているのですが、その基準が分かりません。

次に、

鳥之石楠船神(とりのいはくすふねのかみ)

またの名を天鳥船神(あめのとりふねのかみ)

この神の名は、鳥のように天空や海上を行き来する楠でできた頑丈な船を意味しているようです。

国譲りの場面で、建御雷神(たけみかづちのかみ)が天照大御神の命令により出雲に談判に派遣される時、天鳥船神の名で同行します。ということは、この神は高天原にいることになり、「天つ神」ということです。

※前回の記事に間違いがありましたので訂正の追記をしました。

→ 前回の記事はこちら
→ お詫びと訂正はこちら

…つづく

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