2012年3月13日が、古事記が誕生してからちょうど1300年の記念日だそうです。
古事記は天武(てんむ)天皇が編纂を命ぜられ、元明(げんめい)天皇に献上されました。今年は古事記がなにかにつけて取り沙汰されると思います。
これまでに、山陰に残る古事記の舞台を紹介しましたが、古事記の解釈に関してはなるべく触れないようにしてきました。その理由は、古事記は日本最古の書物であり、読む人の立場によって解釈の仕方が様々であるからです。
宗教的立場の方にとっては「教典」ですから、素人のいい加減な解釈に不快感を抱かれる可能性があります。
学問的立場の方にとっては、長い歴史を持つ学問的解釈にそぐわない読み方は、学者のプライドをないがしろにするものと映る可能性があります。
とは言いましても出版されており、誰でも自由に手にできますので、解釈のしかたを強制することはできません。
私は、自由な発想で読める環境が整いつつある現代こそ、日本人は古事記を読むべきと考えています。
…つづく