以上を考えますと、スサノヲが作らせたのは米で作る日本酒ではなく、果実酒であったということになります。
ではどのような果実だったのか?
出雲風土記には、植物の紹介の中にヤマブドウや桑の実が見えます。また日南町から奥出雲地方では、今でも色々な種類のヤマブドウが沢山採れるそうです。
結論としては、ヤマブドウを主とし桑の実や山法師の実などで作ったワインということになるのではないでしょうか。
大蛇はワインを飲み過ぎて酔いつぶれたところを討ち取られたと考えられます。
それを造った場所と伝えられているのが島根県雲南市木次町寺領の御室山(みむろやま)にある布須神社と釜石です。
・・・つづく
日本古来のお酒は果実酒だったのですね。
ヤマタノオロチの話は知っていましたが、実際には知られていない事がたくさんあるのですね。
元々、古代のミステリーは好きなのですが、エジプトとか外国の方ばかりでした。
これからは、日本の方も見てみたいと思います。
これからも、面白い謎解きを楽しみにしています。
ではでは!
>和平 明憲さん
いつもありがとうございます。
洋の東西を問わず、限られた古代の情報解釈には、その時々の権力のベールがか
かっています。
これがミステリーになるのですが「事件は現場で発生している」のですから、やはり現場で考えるべきです。
時空を経ているとはいえ現場に立つと、書物を読むだけでは得られないものがあります。