活断層の分布と古人(いにしえびと)の知恵【1】

3.11が、現代日本人に自然の力を思い出させた

2011年3月11日に発生した東日本大震災により、鴨長明の「方丈記」が読み直されているそうです。

その理由のひとつが、「方丈記」が日本最初の災害の現地報告であることだそうです。
確かに「方丈記」は、当時の都(京都)を襲った直下型地震(1185年)の様相を克明に記しています。

営々と創り上げられた都がもろくも崩れ去る状況は、私達が3.11のテレビ画像で見たものと同じ衝撃を与えたと思われます。
人間がいかに栄華を誇っても、大自然の猛威に対しては全く無力であることを思い知らされたわけです。

もうひとつの理由が、文脈の背景に漂う『末法思想』による「滅び」の感情です。
それに著者本人の生い立ちや境遇が重なり、『無常(常ならず)』の境地を記した書物の傑作とされているのです。

・・・つづく

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