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2011年3月11日、東北沖で地震が発生し、太平洋沿岸を巨大津波が襲いました。 日本は地震国ですから、少々の地震や津波にはびくともしません。 しかしあの津波は、日本の科学的知識を遙かに越える自然の猛威でした。 ところが、あの程度の津波は日本の歴史を遡れば経験済みの現象で、 先人は「想定しておけ」との『伝承』を残していました。 我々現代日本人は、近代西洋科学的発想を学ぶことにより、我が国古来の 「民族の知恵」である『伝承』を、ないがしろにし過ぎているのではないでしょうか。 この『伝承』に重きを置いていれば、あれ程の津波被害を受けなかったはずです。 あの地震は、「日本の先人の声にもっと耳を傾けろ=歴史を学べ」との 『自然界からの警告』とも考えられます。 少なからぬ日本人が以上の如く考え始めたこの時期に、日本最初の書物と言われる 『古事記』が完成してから1300年目の「時」が来ました。 『古事記』は「単なるおはなしであって、歴史ではない」と解釈し、古事記の舞台と なっている各地に残る『伝承』に関しても、「あと付けのおはなし」とする考え方があります。 逆に、古事記を前提とする歴史観を正しいものとする考え方もあります。 その『古事記』ですが、神話部分の主眼は、誰がどう読んでも「国譲り」です。 前段の天地創造や後段の海の部族部分は前置きと納め口上に過ぎず、 「国譲り」に関係する山陰地方のボリュームは、漢文の頁数にして65%も占めています。 これだけの比率で説明している「国」ですが、アマテラスが欲しがったその国を、 誰がどのようにして造ったのかの説明はなく、大国主命があたかも「献上した」 如き表現で終わらせています。 「本当にそうだったのか?」との疑問から山陰各地の『伝承』を調べた私の推論は、 これまでの通説とは全く異なるものでした。 奈良に首都が置かれるずっと以前から、日本各地に部族単位で人が暮らしていたことは 証明されています。 問題は、いつ誰が主導して部族間の連帯組織を作ったのかです。 『古事記』は、それがアマテラスを祖とする部族だと証明する書なのですが、 計らずも「国譲り」が、彼ら以前に主導者がいたことを証明してもいるのです。 それは誰なのか?・・・・スサノヲ以外に考えられません。 そして奈良以前、古代出雲地方が日本の首都機能を果たす地域でした。 この歴史を隠そうとすることにより奈良朝以前の日本の歴史を語ることができなくなり、 日本人としてのアイデンティティーの基盤が曖昧になっているのです。 今こそ、日本の真の歴史を明確にする時ではないでしょうか。 私の推論をより多くの人に知って頂きたいと書いたのが 「古事記外伝 ―イズモ・クロニクル―」なのです。 |

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多羅尾整治 1947年鳥取県米子市生まれ。 米子東高校から慶応義塾大学法学部政治学科に学ぶ。 日興証券を経て家業の製材業を継いだ後、投資顧問業に転じる。 東京市場での先物取引開始を機にビジネスホテル経営へ転身。 その傍ら古代出雲王国研究をライフワークとする。 「古事記おじさん」として、講演やツアーガイドにも取り組む。 著書『50兆円の年金資金が株を買う』『山陰の古事記謎解き旅ガイド』 ←『山陰の古事記謎解き旅ガイド』紹介ページ古事記おじさんの謎解き旅ブログhttp://ameblo.jp/kojinazo/ |