活断層の分布と古人(いにしえびと)の知恵【7】

天武期は異常気象だった

(2)で掲載した天武期の天体・気象部分の抜粋を説明します。

古事記おじさんの日本のはじまり探し-活断層の分布と古人の知恵【資料2】

【資料2】「天武天皇期の自然現象に関する記述(日本書紀より)」
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天武5年(677)から干ばつや彗星出現の記録が現れ、6年(678)6月14日には大地震が記録されています。
これは地名がありませんから記録を書いている奈良地方ということと考えられますが、その後に頻繁に記されている「地震」ではなく「大地震」です。
そして7年(679)には、北部九州で巨大地震が発生しています。
少ない活断層が動いたようですが、都に報告するほどの大被害だったのでしょう。

翌8年(680)から11年にかけ異常気象と地震が続発します。
注目すべきは10年(682)9月17日の「火星と月が重なる」です。
この現象はさほど稀なことではないようなのですが、それまで異常気象が続発していたために「異変」として記録されたのではないでしょうか。
余談ですが、これと似た現象が、昨年(2012)6月6日に生じています。
覚えている方もいらっしゃると思いますが、金星と太陽が重なりました。

その後、奈良地方でやたらと地震が起きています。
翌11年(683)年8月3日の20時頃「金星が東から西の空によぎった」と記されています。
天文学に無知な私には金星の動きの意味は分かりません。
8日後の11日には「全国で、火の色をした旗のようなものが空に浮かんで北に流れた」、その翌日の12日には「大地震」と記されています。
「火の色をした旗のようなもの」を、NHKの歴史秘話ヒストリアという番組では「日本各地でオーロラが見えたようだ」と解説しました。
日本でオーロラが見えるのはとんでもない異常気象ですが、NHKはその点に関しては触れませんでした。
そして2年後の13年(685)10月14日22時頃、白鳳の大地震に襲われています。
南海トラフが動いたのです。この時の様子は(2)に日本書紀のコピーを掲載しましたが、再掲載します。

古事記おじさんの日本のはじまり探し-活断層の分布と古人の知恵【資料1】

【資料1】「白鳳地震(日本書紀より)」
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・・・づつく

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