オオクニヌシ「因幡の白兎」【1】

古事記は、スサノヲのお話が終わりますと大国主の物語になります。

しかしその前に、スサノヲの神裔(しんえい=系譜)の紹介で、スサノヲと大国主のつながりを書いています。

そこでは大国主をスサノヲの6世の孫としています。
つまり7代目の子孫ですから、今の常識で考えれば150歳位は年下のはずです。
何しろ古代なので、一世代間が15歳程度の年齢差としても、90歳は年下となります。ですから大国主がスサノヲの孫であるはずはないと思います。

長々とスサノヲの神裔を紹介し、そこに大国主を入れたのは、大国主を紹介するための前段と解釈すれば納得できます。周到な準備をして大国主を紹介したと考えられるのは、彼に関するボリュームが神話部分で最も多いことからもうかがえます。

その目的はどこにあったのか?
物語の展開から考えるしかありません。

…つづく

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オオクニヌシ「因幡の白兎」【1】 への2件のフィードバック

  1. 和平 明憲 のコメント:

    スサノヲは有名でありながら、謎の多い神様ですね。
    因幡の白兎は、小さい頃に見た挿絵を今でも思い出します。
    話の冒頭での謎解きは初めて聞きました。
    これから、どのような謎解きがあるのか、楽しみです。
    ではでは!

  2. 古事記おじさん のコメント:

    >和平 明憲さん
    いつもコメントありがとうございます。
    今回から大国主の話が始まりました。
    楽しみにしていて下さい。

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