ヤマタノオロチ【6】

さて、これを聞いたスサノヲは、いきなり、「その娘を俺の妻にくれないか」と切り出します。
単刀直入で男らしいですね。

しかし言われた方は驚いて、「いったい貴方は誰ですか?」と聞き返します。親として当然のことです。

「俺はアマテラスの弟だ。いま高天原から降りてきたところだ」
「分かりました差し上げます」
と交渉成立です。

そこでスサノヲは、娘をに変身させて髪に付けると酒造りを命じます。

ここではじめて「人を櫛に変身させる」という、神わざが発揮されます。櫛が神聖な物であることは分かるのですが、彼女を櫛にすることにどのような意味があるのでしょう。

これから戦いが始まるのですから、女は足手まといです。どこかに隠れさせればいいと思うのですが、髪に付けます。「髪になど付けていれば、激しい動きで飛び抜けてしまうのではないか」と思いますが・・・・

「肌身離さず」ということでもないようですから、せっかくの神わざの意味が分からないのです。

・・・つづく

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